【OPT CLUBHOUSE × KINARU DAY2】国際夫夫のふたりにとって 自分らしく生きていける場所とは

ジェンダー・セクシュアリティイシューについて対話し学び合う場所、OPT CLUBHOUSE。

2024年のプライド月間は、「香りで、手をつなぐ」をコンセプトにふたりだけの想いを体現する空間での調香体験を提供するKINARUとコラボ。2024年6月21日(土)-22日(日)に渋谷モディで行われたコラボポップアップ会場にて、YoutuberのSeigo&Brenさんをお招きし「発信し続けるふたりに聞く”自分らしさを表現する”とは?」をテーマにトークイベント&KINARUワークショップを実施しました。

当日の様子を写真と一緒にご紹介します。

2017年にアメリカに移住し、2023年10月に日本に帰国したSeigoさんとBrenさん。YoutubeをはじめSNSを通して発信をされているおふたりですが、日本でのトークイベントは帰国後初めてとのことでした。

ファシリテーターの内山の「Youtubeでの発信を始めようと思ったきっかけは?」の質問から、トークイベントがスタート。

アメリカに移住してすぐ、まだSeigoさんもBrenさんも仕事が見つかっていない時期に、何かやれることはないかなと考えていたおふたり。そんな中、かずえちゃんやセカンドストリートなど、既にYoutubeを通して発信している人たちの動画をみて「自分たちもやってみようか」とSeigo&Brenのチャンネルをスタートさせたそうです。

発信を始めてから「自分自身を受け入れることができるようになった」と教えてくれたのはSeigoさん。元々、instagramの投稿で同性愛者であることをカミングアウトしたSeigoさんは、instagramの投稿だけでは自分が変わったと感じなかったと言います。ですが、Youtubeを通して世界中の人に発信することが、Seigoさんの中で自信になっていきました。

Brenさんは、発信した当初は怖さもあったと言います。でも、発信していくうちにファンの皆さんとも繋がり、その繋がりが自分自身の自信になっていったと話してくれました。

動画を出し始めた当初は否定的なコメントも多かったSeigo&Brenのチャンネル。それでも、発信し続けることで、否定的なコメントも徐々に減っていきました。否定的なコメントが減っていく様子を見ながら”否定的なコメントをすること自体が差別的で恥ずかしい”と思う風潮へと、社会が変化したのではないかと感じたそうです。

「自分たちの言葉で誰かを傷つけてしまう可能性もありますし、見てくれている人たち全員に満足できるものを届けることはできないかもしれない」と話すSeigoさん。それでも、一緒にご飯を食べたり、笑ったり、寝たり…同性か異性かに関係なく、みんな同じように生活をしていることを伝えられたらと、発信をし続けてきました。

当日は、Seigo&Brenのファンの方もたくさん遊びに来てくれました。

そもそも、ふたりが結婚したきっかけは、Brenさんがアメリカに戻らなくてはいけなくなったから。日本での1年間を一緒に過ごしたあと、アメリカで一緒に住みたいなら結婚しなくてはと、帰国をきっかけに結婚を決め移住したのだとか。アメリカでの生活について、地域によっては差別的な人が多い場所もあるけれど、どの州に行ってもプライドに関するものが掲げられていたり、カフェに行くとレインボーフラッグが掲げられていたりと、安心して過ごすことができたとBrenさんは話します。

7年ぶりに日本に帰ってきたおふたりに、日本で変化したと感じることはあったかを尋ねると、愛情表現をしているカップルが街中に増えたのではとのこと。電車の中で男性同士のカップルがお別れのハグをしているシーンを目にするなど、同性か異性かに限らず、カップルが周りの目を気にしなくなってきたのではと笑いながら教えてくれました。

また、Brenさんは、携帯電話を契約する際に「ファミリープランですね」と今まではなかったプランを提示されて驚いたそう。「そのプラン、なんですか?」と聞くと、丁寧に説明をしてくれた経験が嬉しかったと語ります。

7年ぶりに日本に帰国したふたりだからこそ、たくさんの変化が見えたようです。

トークイベントの後は、KINARUさんのワークショップを開催。自分だけの香りをまとった栞づくりを行いました。

数ある香りの中から、自分の好きな香りを選んでいきます。グループの中にSeigoさんとBrenさんも混ざり、終始和気藹々とした雰囲気で進んでいきました。

最後に、自分の好きなイラストを書き込んで、栞の完成です。

栞を手に、参加者の皆さんと談笑するSeigoさんとBrenさん。

発信し続けてきたおふたりの温かな関係性に、私たちも心が温まるイベントとなりました。

■ KINARU -香りで、手をつなぐ-
大切な人と自分の想いを語ることから特別な香りを創る、調香体験25種類以上のベース香料を巡りながら、ゆっくりと時間をかけて、唯一無二のふたりの香りが完成します。詳しくはHPをご覧ください。

Photo : Eiri Motoyoshi

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